9つのキーワードで良く分かるアジア Vol.7

第6回 インドネシア

「アジア」──と、我々は一言で簡単に言ってしまいます。
が、このエリアは、そんな「アジア」という名称だけで一括りする事はできません。歴史も背景も大きく異なっており、これほど文化が多種多様な地域もないでしょう。まだまだ基本的な情報すら知らない日本人が多いのも事実です。
このコラムでは、毎回9つのキーワードで、アジア各国の基本情報を提供しております。
第1回目はカンボジア、第2回目はラオス、第3回目はミャンマー、第4回目はベトナム、第5回目はシンガポール、第6回目はブルネイを取り上げました。第7回目の今回は、今や経済成長が著しいインドネシアです。

「人口」は世界第4位、世界最大のイスラム教国家です

インドネシアの人口は2億5500万人で、中国、インド、アメリカに続く、世界第4位、世界最大のムスリム人口を保有している国でもあります。在留邦人は1万9312人であり、年々増加しています。

「面積」は東西に長く、世界最大数の島からなります

面積は約189万平方キロメートルで日本の5倍です。東西に5110キロと長く、1万3000を超える世界最大数の島を抱える国でもあります。

「年齢」は平均29歳であり、若い労働力を有しています

インドネシアの平均年齢は29歳であり、生産年齢人口が非常に多いといえます。今後若い労働力による、内需拡大も見込めます。

 

「気候」は熱帯性気候です

インドネシアは赤道直下に位置していることから熱帯性気候に属しています。季節は乾季と雨季に分かれ、年間通して30℃近い気温です。最後の楽園と称されるバリ島も有しています。

 

「政治」は国民目線の大統領の下、安定しています

大統領は国民からの直接選挙で選ばれています。現在のジョコ大統領は、20 14年10月20日に大統領に就任。「国民目線」からの改革を志向することで、高い支持を獲得、国会の3分の2以上が与党勢力となるとともに,2度の内閣改造を経て政治基盤は安定化しています。
また、パンチャシラといわれる国是が重んじられています。

 

「経済」は未だ多くの人が貧困層にとどまっています

インドネシアの国内総生産は世界第16位となる9323億ドルです。しかしながら1人当たりのGDP(国内総生産)は世界平均の40%に満たず、1日2米ドル未満で暮らす貧困層が1億1743万人と国民の半数を占めています。鉱山資源は豊富にあるものの、国民の大半は農業に従事しています。

 

「歴史」はオランダの統治を経て独立しました

15世紀に発展したイスラム国家として繁栄しましたが、16世紀に入るとポルトガルの植民地となります。やがてオランダがポルトガルに代わり、ジャワ島を支配下に置きます。この支配は20世紀まで続き、1928年にはスカルノらにより、インドネシア国民党独立運動が勃発します。第二次世界大戦を終えた1945年8月17日に独立を宣言、再植民地化を図るオランダを退け、独立しました。

「文化」は交通の要所として複雑な発展を遂げています

世界最大のイスラム教国家であるインドネシアですが、海上交通の要所であることから、長年にわたり、様々な宗教や国の影響を受けてきました。それにより土着文化とは全く異なるインドネシア文化が成立しました。

 

「日本」とは世界有数の親日国として関係を築いています

インドネシアは世界有数の親日国として知られています。政治では2015年3月にジョコ・ウィドド大統領が就任後初の外遊先として日本を訪問、両国の「戦略的パートナーシップ」を一層強化していくことで一致しています。また40年以上にわたりODA(政府開発援助)を行なっており、経済面でも緊密な関係にあります。

 

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斎藤 公 (さいとう・ひろし)

ソルテックトレーディング株式会社 メディア事業部長

PHP研究所に入社し、英文月刊誌「PHP Intersect」を創刊。同社ニューヨーク事務所長を務めた後、CBC中部日本放送の関連会社に転職し、名古屋港再開発プロジェクトの企画立案を担当する。放送関連の経験を買われ、20年ほど前にシンガポールで日本語ラジオ放送「FM96. 3」の開局に従事。その後、ベトナムに拠点を移し、「ハローベトナム」「インベストアジア」を創刊し、日系企業の海外進出支援事業に携わっている。

 

 

 

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