9つのキーワードで良く分かるアジア Vol.2

第2回 ラオス

 

「アジア」──と、我々は一言で簡単に言ってしまいます。が、このエリアは、そんな「アジア」という名称だけで一括りする事はとても出来ないでしょう。歴史も背景も大きく異なっており、これほど文化が多種多様な地域もありません。まだまだ基本的な情報すら知らない日本人が多いのも事実です。このコラムでは、毎回9つのキーワードを取り上げて、アジア各国の基本情報を提供します。第1回目のカンボジアに続き、今回はラオスです。

「人口」は約690万人で8割が農民

ラオスの人口は約690万人であり、年間10万人ペースで増加していますが、人口密度は遥かに近隣諸国より低く、人口が少ないことが分かります。最大の人口を抱える首都ビエンチャンでも人口71万人で、国内に人口100万人以上の大都市は存在しません。人口の8割が農山村部に移住する農民です。

 

「面積」の8割が山岳高原地帯

面積は約 23 万平方キロメートル。東南 アジアで唯一の内陸国であり、北に中国、 西にミャンマー、東にベトナム、南にカ ンボジア、タイと5か国と国境を接して いる唯一の内陸国です。首都はビエンチ ャン。主にタイとの国境沿いにメコン川 が流れ、豊かな水資源が美しい自然を生 み出しています。国土の8割が山岳高原 地帯です。「海のない山だらけの国」です。

 

「年齢」は平均22歳

ラオスの平均年齢は非常に若く、およそ22歳で、人口の年齢別構成はピラミッド型になっています。年齢別に人口構成を見ても、15歳未満は44%、15歳~30歳までが26%と、7割を若年層が占めています。若い世代に期待ができる国と言えるでしょう。

 

「気候」は熱帯モンスーン

ラオスは熱帯モンスーン気候に属し、雨季と乾季の2つの季節があります。5月から11月にかけては雨季、乾季が12月から4月までとなります。1年の大部分は高温多湿で、4月がもっとも暑く、最高気温が40度以上になることもあります。涼しいシーズンは12月~2月です。

「政治」はラオス人民革命党の一党独裁

政治体制は中国やベトナムと同じく社会主義国であり、ラオス人民革命党による一党独裁状態です。ラオス人民革命党はベトナム共産党と関係が良く、ベトナムの影響を強く受けています。諸外国とも安定的な関係を維持しています。

 

「経済」は農業・林業が主体で1人当たりのGDPは1475米ドル

ラオスの1人当たりのGDP(国内総生産)は1812米ドルであり、世界平均の10%程度の水準で、後発開発途上国として位置づけられています。主要な産業は農業であり、人口の78%が従事しています。その他、国土の半分を占める林業や、水力発電による近隣諸国への電気の販売をしているため、「東南アジアのバッテリー」とも呼ばれています。

 

「歴史」はフランスの植民地を経て独立

ラオスは仏教国です。多数の国民は上座部仏教を信仰し、仏教寺院が国内に点在しています。公用語はラオス語ですが、49の民族が暮らしており、それぞれ独自の言語を持っています。ラオス語はタイ語と共通点が多く、通用度もかなり高いです。

 

「日本」の支援が1990年代から続く

日本とラオスの関係のきっかけは第2次世界大戦時の日本軍の進出です。日本の敗戦により、またフランスの植民地となりましたが、独立後は日本と良好な関係を保ち続けてきました。1990年代から日本の援助が開始され、無償資金協力については、インフラ整備、教育・保健等の社会開発、農業・農村開発等の支援を行なっています。技術協力については、人材育成、社会基盤整備や医療、教育の援助を実施しております。日本の支援は、ラオス政府だけでなく、国民からも高く評価されています。

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斎藤 公 (さいとう・ひろし)

ソルテックトレーディング株式会社 メディア事業部長

PHP 研究所に入社し、英文月刊誌「PHP Intersect」を創刊。同社ニューヨーク事務所 長を務めた後、CBC 中部日本放送の関連会 社に転職し、名古屋港再開発プロジェクトの 企画立案に携わる。 放送関連の経験を買わ れ、20 年ほど前にシンガポールで日本語ラジ オ放送「FM96.3」の開局に携わる。その後、 ベトナムに拠点を移し「ハローベトナム」「イ ンベストアジア」を創刊し、日系企業の海外 進出支援事業に携わっている。

 

 

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