カフェから見るアジア Vol.3

第3回 カフェから見る「国境」

 

国境を越えた後に飲むコーヒーの味はまた別格である!

 

国境にカフェの存在は不可欠

イミグレで難癖つけられたらどうしよう?とか、税関で荷物の中身について問い詰められやしないか?とか、国境を越える時って緊張します。数え切れないほど国境を越えてるんですけど、いまだに心拍数が、やや高くなります私。

 

昔見た映画『ミッドナイト・エクスプレス』がトラウマになっているのですね。それだけに、無事に国境を通過すると、ひと仕事やり終えた達成感と余韻に浸りたくなります。こういった時はカフェで一服。コーヒーを飲みながら、ぷか~っとタバコを吹かせば、心拍数もみるみる平常値に戻ります。私の国境越えにカフェは必要不可欠の設備なのですよ。

 

みなさんは、どうでしょうか?大企業にお勤めの方ならば、空港のイミグレを通過した後、アッパークラスのラウンジ(まあ、これもカフェのようなヒマ潰し施設っすね)でボーディングを待ちながら、ひと心地といったところでしょう。

 

国境を越えた後に、カフェに入りたくなるのは人間の性?

また、タイの「ブラック企業」で労働許可証もなく就労している方々は、数か月おきに陸路で周辺国に出て観光ビザを更新していたりしますよね。無事にパスポートにビザが捺印された後、「良がっだぁ〜」と、汗を拭いながら、国境のカフェでひと心地。

 

そんな感じではないでしょうか?国境を越える緊張感とか、越えた後の達成感は、その目的や背景によって人それぞれ。ですが、やっぱり国境を越えた後には、自然とカフェに入りたくなる。それは、人の性だと思うのですよ。

 

タイ・ミャンマー国境地帯のビジネス

さて、タイ最北の街メーサイは、ミャンマーと陸路で結ばれた国境地帯。ここもタイでのオーバースティ回避のために1度ミャンマーへ出国する旅行者とか、在住邦人がよく往来する場所です。

 

ここの国境は川で隔てられ、そこに架る橋の袂にタイ側の国境事務所があります。その橋の下に川に面したオープンエアのカフェがありました。ミャンマーから無事に帰ってきた私は、例によって、ここで一服。川面や対岸のミャンマーの家並みとかを眺めながら、ぽや〜んと過ごしておりました。

 

すると……。

 

「何だと!?」

 

国境の橋の上から、何か大きな袋が投げ捨てられている。それも、連続的にポンポンと通行人が投げ捨て、それを橋の下で地元の子供たちが回収しているのですね。つまり、白昼堂々と、タバコとか酒を密輸しているのです。

 

また、川の浅い個所を探して、歩いて国境を越えてる人々の姿も。それって密出国&密入国ですよね……けど、国境を警備する警官たちも、見て見ぬふり。

 

「そんなもんなのかなぁ」国境って意外とテキトーでゆるゆる?

 

傍観者として眺めているかぎりは、かなりお気楽な感じがしました。

 

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青山 誠(あおやま・まこと)

フリーライター

島根県出身。大阪芸術大学卒業。旅と歴史を主なテーマに『旅の手帖』『散歩の達人』『別冊宝島』など数多くの雑誌や書籍を活動の場としている。著作には『港町に行こう!~歴史と人情とうまい魚を求めて~』(技術評論社)『江戸300藩城下町をゆく』(双葉新書)『インターネットビジネスの手順&儲け方』(すばる舎)『ツアーコンダクター一度はやってみたい!こんな仕事』(すばる舎)『バンコク恋愛事情愛タイ!』(双葉社)『戦術の日本史』(宝島sugoi文庫)『坂野惇子―子ども服にこめた「愛」と「希望」』(中経文庫)などがある。

 

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