グローバルビジネス時代のクラウド会議システム活用術2

【第2回:初期費用0円の衝撃。ビザイア・クラウド・ミーティングの秘密に迫る】

 

例えば中国で法人を構える際、日本企業は企業風土やルールを熟知する社員を本国から派遣するのに対し、欧米企業は現地で優秀な人材をヘッドハントし、そのポジションに据えることが多いという。中国市場において、どちらの企業も成功を収めているものもあれば、そうでないのもあるのだから、その優劣を一概に論じることはできないのであるが、ただ決断力のスピードについては、絶対的な決裁権を持つ欧米型企業に歩があることは言うまでもない。それをどう補うかという命題において、電話やメールといった従来のツールではなく、フェイス・トゥー・フェイスのリアルタイム・コミュニケーションが図れるクラウド会議システムこそが、その解決策となり得るというのが、前回のこのコラムにおける結論であった。

しかしながら、クラウド会議システムの前身であるテレビ会議やウエブ会議システムはこれまでも存在した。それが、なぜこれまで広く普及してこなかったのであろうか? 今回は去る9月21日より上海虹橋国家会展中心で開かれた『ものづくり商談会2017』にクラウド会議システムを出展していた【ビザイア・クラウド・ミーティング】の通信事業部に話を聞いた。

「確かにテレビ会議システムの市場規模は国内で500億円程度と、市場規模としては決して大きくありません。これほど優れたビジネスツールであるにもかかわらず普及しなかった原因として、そもそもテレビ会議システムはあまりにも高額だったことがあげられます。

 

なぜ高いのか? 単純に機材費がかかるためです。

テレビ会議システムには専用のカメラにスピーカー、マイク、それにMCU(Multipoint Control Unit=多地点接続装置)といった独自のハードを使用する必要があります。このコストだけで、大手メーカーの場合、約100万円、中小メーカーでも約30万円程度かかります。この他にネットワーク構築のために専用線を敷設したり、専用IPを取得したりする必要がありました。簡単に言えば、テレビ会議システムはコストパフォーマンスが悪く、投資に見合わないと判断した企業が多かったのではないかと思います」

 

 一方で、Skypeを代表とする、無料で使用できるウエブ会議システムの存在もあげられる。

「そうですね、確かにSkypeを導入している企業は多いと思います。ただ、カメラやスピーカー、マイクなどのツールが個人のデバイスに依存しているため、やはり画質・音質のクオリティーに限界がありますし、また多地点を同時接続する場合、通信品質に問題が起こりやすい、などのデメリットがあります。結果、1対1の簡単なミーティングや面接などの用途が主で、テレビ会議システムと比較すると、その使い方は残念ながら限定的にならざるを得ないというのが実情です」

 

 そうした従来の会議システムの持つ根本的な問題を解決したのが、クラウド型会議システムである【ビザイア・クラウド・ミーティング】だ。

「まず、初期コストのかかるカメラやスピーカー、マイクといった機材は全てレンタルで提供することにしました。したがって初期費用0円を実現。気軽にテレビ会議システムを体験していただくことができます。ちなみに、通常、こうしたテレビ会議システムのサービスを運営している会社の場合、利用アカウントの発行手数料として1IDあたり3000〜5000円ほど徴収しているケースが多いのですが、当社のサービスでは無料で発行しています。余計なコストがかからないことも、弊社サービスの魅力だと思います」

しかし、これまで初期費用が100万円かかっていたものがタダというのはにわかに信じがたい。逆に怪しくも思えてしまうのであるが……・

「従来のメーカーが高額の理由のひとつにシステムの開発費があると思いますが、当社のシステムはアンドロイドベース。つまり、専用プログラムではないので、開発費が抑えられ、思い切って価格に反映できたというのが、その真相です。別に怪しいわけではありません(笑)。

 

【ビザイア・クラウド・ミーティング】は日本を含むアジア8か国(他に中国、タイ、マレーシア、シンガポール、ベトナム、フィリピン、インド)に対応

通常はサービス提供に当たって専用線網を敷設するなどインフラ投資が必要となります。しかし、当社はこれまで10数年、通信事業を手がけており、こうしたインフラを最初から持っていました。いや、こうしたインフラがあったからこそ、テレビ会議システム事業に乗り出したという背景があります。したがって、他社と比べてコストダウンできる箇所が多く、そのまま価格に反映できるのだとご理解ください」

なお、通信事業を行なってきたメリットは、インフラのみにとどまらない。
「サービス提供地域には当然、当社の拠点があり、日本人並びに日本語対応が可能なスタッフが常駐しています。したがって日本人のお客様に対し、素早く、適切なフォローが可能な点が当社の強みだと思います。当社のサービスは長年、海外在住の日本人向けに行ってきたこともあり、日本国内での知名度はなく、他社に比べて不利な点は認めます。しかし、逆に海外の現地での対応は、他社様では難しいのではないかと思います。アジアを結ぶコミュニケーション・ツールを選ぶなら、【ビザイア・クラウド・ミーティング】と認知してもらえると嬉しいですね」

ようやくアジアビジネスでテレビ会議システムを本格利用する時代が到来した予感。次号では具体的な使用方法について、紹介する予定だ。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here