JETROシンガポールが国際展示会でジャパン・パビリオンを開設

イノベーションで日本の底力を示す

歴史的な米朝首脳会談を控えて歓迎ムードと警戒・警備の緊張感が漂うシンガポールの「マリーナベイサンズホテル」付属コンベンションセンターで6月5日6日の両日、東南アジア最大級のイノベーション・イベント「innovfest unbound 2018」が開催された。出展社約400社の中にJETRO(日本貿易振興機構)シンガポール事務所が設置した「ジャパン・パビリオン」として19社・団体も参加、日本の高い技術力・革新力をアピールした。東南アジア各国ではビジネスとともに人々の生活も技術革新で大きな変化を迎えようとしており、そうした「イノベーション時代」に日本として、どうビジネスを展開し、生活向上に貢献するか、日本の底力と将来の展望を見通すイベントとなった。

 

まだまだ東南アジアで伸びしろがある日本

シンガポール国立大学エンタープライズなどが主催する「innovfest」は今年で4回目の開催となるが、JETROシンガポール事務所(石井淳子所長)は今回初めて「ジャパン・パビリオン」を設置して参加した。参加のキーコンセプトは「イノベーションを通してアセアン(東南アジア諸国連合)の社会課題解決に貢献する日本」で、主に在シンガポール企業を中心にした企業・団体のブースを開設するとともに、セミナーも開催するなど、精力的なPR活動を展開した。

個別のブースは極めて簡素で小さく、映像用のディスプレイと卓上にパソコン(PC)と資料だけの企業が多い。関心のある来場者が個別にブースを訪れ、ディスプレイやPC画面を通じて企業の担当者と直接情報交換するというのが基本コンセプトのため、派手な装飾や大規模な展示や陳列もなく、最先端の革新的技術をアピールするというイノベーションをテーマにした展示会であることを改めて印象付けた。

「イノベーション」とは革新・一新を意味し、企業活動の中では「技術革新、これまでにない発想、アイデアによる新機軸のテクノロジー、サービス、マーケティング」などを表す言葉とされている。

JETROでは「イノベーションを①革新的技術②生活を変えるようなビジネス、技術、サービスととらえるなかで日本企業の海外展開のお手伝いをしている」(JETRO シンガポールの澤田佳世子さん)との観点から今回のジャパン・パビリオンを立ち上げたという。
「東南アジアでの日本企業のプレゼンスはまだ小さい。もっと東南アジアの人々に日本企業の技術を知ってもらい、理解してもらい、頭の隅に日本、日本企業を入れてほしい」(澤田さん)ことが、JETROとして初参加を決断した理由と話す。

 

世界中から注目が集まったジャパン・パビリオン

「ジャパン・パビリオン」には研究開発機関として「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」「科学技術振興機構(JST)」「理化学研究所(RIKEN)」「国立研究開発法人・日本医療研究開発(AMED)」「国立研究開発法人・情報通信研究機構(NICT)」が参加。また、豊田通商グループ、日立ハイテクノロジーズ、コニカミノルタ、アルプス電気、ドレミング・アジアなど14のシンガポールに拠点を置く企業などがそれぞれ創意工夫を凝らしたブースを構え、海外からの来場者に対し、映像や写真、資料を使った会社概要とセールスポイントである「革新的技術」の説明を懸命に行なっていた。

広い会場の中、ジャパン・パビリオンはメインの動線に近い絶好の場所を確保、「JAPAN」と書かれた大きな看板が目に入ることから、シンガポールのS.イスワラン通信情報相も立ち寄るなど、多くの来場者が日本企業・団体のブースを訪れる結果となった。

特にシンガポールにすでに拠点を置いている企業は、シンガポール人スタッフと日本人スタッフで英語・日本語対応を振り分けるなどで訪問者の便宜を図っていた。

 

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