ミャンマーで会社を設立する Vol.2

 

第2回 一番大事なのはコンサルタントを選ぶこと

 

ミャンマーで会社を設立するためにはどうしたらいいか──。前回は、外資系企業の進出状況、会社を設立する2つの方法、会社設立の申請(外国投資法に基づく投資許可申請/ミャンマーの会社法に基づく会社設立/支店・駐在員事務所の申請手続き)について解説いたしました。今回は、会社設立までの流れ、必要書類、コンサルティングの相場などについて解説いたします。

 

会社設立までの流れ

ミャンマーでの会社設立には、2つの方法があります。ひとつは、ミャンマー投資委員会に投資申請をして、外国投資法に基づく投資許可を受けた上で、国家計画経済開発省、投資企業管理局の申請を行なった上で営業許可を取得する方法です。

 

もうひとつの方法は、ミャンマー投資委員会(MIC)の許可を得ないで、ミャンマーの会社法に基づき、国家計画経済開発省、投資企業管理局・企業登記室(CRO)に申請を行ない、営業許可および法人登記を受けるものです。

 

投資許可取得および設立手続きは、大きく分けて、投資許可申請、営業許可申請、会社登記の3つの手続きがあります。

 

(1)関係省庁への事前申請

関係省庁から投資計画の基本認定を受けるため、関係省庁へ事前に申請を行ないます。

 

(2)外国投資法に基づく投資許可申請

外国投資法の適用を受ける外資企業 は、MICに申請し、許可を得なければなりません。

 

MICに対して、管轄省庁からForm1を取得し、必要事項の記載にて申請を行ないます。

 

閣議承認後、MICから認可がおり、その認可までの期間として、おおよそ3か月程度を見ておく必要があります。その後、現地法人・支店等の手続きを踏むため、さらに3か月程度はかかることになりますので、都合、6か月程度の期間は考えておくべきです。

 

ただし、業種によっても認可期間が変わりますので、そのあたりは、実際の手続きを進める場合、その都度、確認することが必要となります。

 

(3)「営業許可」および「法人登記」申請

すべての外国企業、その支店および合 弁企業は、ミャンマーの会社法に基づき、 国家計画経済開発省・投資企業管理局・企業登記室に営業許可および法人登記の申請を行なわなければなりません(以前は、営業許可を取得後に法人登記の申請をしていましたが、現在は同時に手続きを進めるようにもなっております)。

 

また、法人格の企業(外国企業、合弁企業、外国企業の支店)は、営業許可の申請にあわせて法人登記の申請も行なわなければなりません。

 

会社設立に必要な書類

営業許可および法人登記申請の書類ですが、以下となります。

(1)会社法規則添付申請書Form A

(2)基本定款及び付属定款

(3)過去2年間の監査報告書(支店の場 合)

(4)ミャンマーでの事業内容

(5)銀行残高証明書

(6)事業開始度の支出予定

(7)代表就任予定者のパスポートコピー

 

申請書類の内容は、進出する企業の形態(現地法人、支店等)によって異なり ます。支店の場合は、法人格が外国企業にあるので、本国での投機書類等存在を証明する法的文書を本国から持参します。その上でForm Aを作成します。

コンサルティングの相場

現在、様々なコンサルティング会社や法律事務所及び会計事務所が現地にて展開をしておりますが、値段も企業間で若干、相違があります。会社設立部分だけですと、おおよそ30万円~40万円(申請に関する必要経費は別途)ぐらいが相場となっています。

 

この数年、変化が著しい状況になっている昨今のミャンマーですが、その実態が追い付いてはいない部分もある多くあることから、常時、現状を把握することが必要となります。

 

今後、外資に対する規制緩和が進んでいくことが予想されますが、現地に関する様々な情報網を持つことや、うまく情報を整理して実態と照らし合せることが現地に根差して展開していくポイントです。

 

前回も述べましたが、最低資本金の設定が撤廃されても、なお資本金の提示を求められるケースもあるので、信頼のできるコンサルタント会社や弁護士事務所に手続きを依頼する必要があるでしょう。

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中村亮(なかむら・りょう)

アール・シー・レックス株式会社 日本側代表

1983年、神戸生まれ。大学卒業後、住宅メーカーに就職し、土地活用・商業建築の企画・営業を担当。退社後、海外ビジネスを展開している日系企業の事業に携わる。2010 年、ミャンマーにて、R-See Rex Co.,Ltd.を設立し、日本企業のミャンマー進出を支援する業務を開始。また、貿易事業やレストラン「KoSAN」の運営もしている(現在3店舗)。ミャンマーと日本との懸け橋になるよう、「挑戦」をモットーに奮闘中。

 

 

 

 

 

 

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