俺たちに明日はあるのか ──現在の「負け組」から未来の「負け組」へのメッセージ

第4回 自己破産はせず、破綻者の道を選ぶ

 

バブル時代に破綻してしまった男が語るしくじり人生。
十数社のクレジットカードが飛んだ後も、残った一つのクレジットカードを使って生き残りを図る。
クレジットカードのポイントを使って、事業を継続させたその方法とはーー。

クレジットカードのポイントを使い回す

最後に残ったクレジットカードは、銀行引き落とし前の事前決済が可能だった。しかも部分決済が出来て、さらに決済分だけ、ほぼリアルタイムで利用可能額が復活する。それで入金↓買い付けを繰り返し、仕事を継続したK太郎氏。いつしかその自転車操業により、クレジットカードの利用額は累計年間3000万円を超えてしまった。

クレジットカードってのは、利用額の2〜5%が店舗からカード会社に支払われて利益になるわけですから、年間60〜150万円の利益をもたらしてくれる【優良危険人物】ですね(笑)。他の十数社は決済不可になっているので、本来は日本の一般に言われるセオリーに従えば、自ら申告して「自己破産」手続きをして破産しなきゃならないのに、私はその道は選びませんでした。

なるほど。「破産者」ではなく、「破綻者」になって仕事を継続できたのですね〜。ところで、クレジットカード利用でのもらえるポイントなんかも相当だったんじゃないですか?

ははは。「破綻者」ですか。まあ、ポイントは全てマイレージにしていましたね。仕事上、特典無料航空券は航空券を買わずに済む、とても有難い存在だった。ビジネスクラス、ファーストクラスになると、運搬できる荷物も64キロとか96キロとかになって、重宝しましたね。スター・アライアンス・グループのユナイテッド航空は成田↓バンコクのビジネスクラスが片道1万5000マイル、ファーストクラスでも2万マイル(※1)だったので、さんざん利用しましたよ。ルーティングも色々と組めて面白い。成田→バンコクは日本から東南アジアの移動なんですが、稚内↓ダッカ(バングラデシュ)でも日本から東南アジアへの移動で同じマイル数なんです。ですから、稚内→札幌→羽田(24時間以内乗り継ぎ)、成田→シンガポール(同24時間以内乗り継ぎ)→バンコク→ダッカなんかも組めて、利尻昆布を東京へ、築地の生鮮食品をシンガポールへ、商品見本をシンガポールからバンコクへ、タイの食材をバングラデシュのダッカに運びました。

今もマイレージを使って東南アジアを飛び回る

カンボジアの世界遺産アンコールワット遺跡のあるシェムリアップへはアシアナ航空のソウル↓シェ ムリアップ便を使うしかないので、東京からシェムリアップに向かう場合、東京↓ソウル便が混んでいる時は、成田→バンコク→ソウル→シェムリアップを全てビジネスクラスで組んでも3万マイル(※2)。フィリピンのアンヘレスをバンコクと並んで男の世界遺産(!)にしたいゴーゴーバー街へはバンコク→ソウル→アンヘレス(これもアシアナ航空しかないので、ソウル経由となる)へ東南アジア内移動のマイル数で行けました(※3)。

昔の話ばっかりではなんですので、少し最近の話を……。

2017年は香港から仙台なんかを検索すると、香港↓グアム(24時間以内の滞在)↓名古屋↓仙台などを2万2500マイルで組めて面白いですね。しかし、北のやんちゃ坊主のためにグアム線絡みはパタッと出てこなくなっています。復活に期待したいですね。

 

—————————————

南島三郎(みなじま・さぶろう)

大阪出身の50代。日本ではマスコミの周りをウロウロしていた。リーマン・ショック後、クレジットカード破産。日本、タイ、カンボジア、フィリピンをグルグル回っている。現在、カンボジアのシェムリアップに家を借り、タイの カンチャナブリ県に農場を所有している。妻はタイ人で娘が1人いる。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here