すべてはタイから教わった

第1回 本当の仕事はバンコクから始まった

 

2018タイで仕事をしてきて、これまで数多くの経験を積んできましたが、体験を通して教わり、学び、気が付いた事はたくさんあります。私が得た経験が、皆様にも少しはお役に立つかもしれません。今後、タイ人との付き合い方などを中心に書いていきます。

タイ語は優しくて柔らかだった

そむちゃい吉田という名前でライターとして、タイ関連の記事を書かせていただいている今日ですが、こうしたビジネス誌での執筆は、実は全く初めてのことです。名だたる執筆陣の中で、まるでビジネスとは門外漢な私が何を書けばいいのかと、案の定、今こうしながらも、キーを打つ手はなかなか進まずにおります。

 

とはいえ、直接お仕事にお役に立つかどうかは、この際あまり考えずに、私のタイ生活の中で体験したこと(トラブル、失敗談など)を題材に書いてみようと思いますので、どうぞお暇つぶし程度に読み進めていただければ幸いです。

 

今年、私はタイで暮らし始めて17年になりました。これは途中、3年ほど日本へ出稼ぎに行った時期も含みます。なぜ日本へ出稼ぎに行ったのかという話は、いずれまたの機会に書いてみます。私の体験から、タイに来たときから順を追って振り返ってみたいと思います。

 

私がタイへ旅行として初めて訪れたのは、1992年の4月末でした。もっと具体的には、4月25日で、ちょうどゴールデンウイークに入る直前で、航空券の値段が跳ね上がる前です。その時には、約2週間ほどタイ各地の主な観光地を巡りました。それは当時、流行り始めていたバックパッカーとしての初めての海外一人旅でもありました。

 

その前年(1991年)に、先輩に連れられて、フィリピンと、(まだ個人旅行開放前の)中国を旅行して、その道中でタイも面白いぞ、と散々聞かされていたことがきっかけでした。

 

初めての海外一人旅でのタイでしたが、もちろん、今と違って、タイ語はできませんでした。バンコクへ向かう機内アナウンスが、優しく柔らかな印象だった事だけは覚えています。

 

向こうから声をかけてくる者にはご用心

この時の旅行で、バンコクの他、北部のチェンマイと南部のプーケットにも行きました。チェンマイでは夜中、ホテルへの帰路、バイクで流していたオカマの街娼にしつこく声をかけられて、振り切るのに苦労しました。

 

今でも、この手の連中はいて、ノコノコ付いて行ったり、部屋に連れ込んだりしたら、財布からお金を抜かれたという話をよく聞きます。

 

それと、未だに少なくないのが、トランプ詐欺。路上で声をかけてきて、親し気に部屋に誘って、アレコレと気前よく奢って、巧みに金持ちの知り合いから、トランプで金を巻き上げようなどと誘う手口です。結局、ドンドン賭け金を巻き上げられ、現金がないとカードを使えと言ってくる。最後は一文なしです。

 

旅先で出会う人は様々。特に一人旅では心細くて、親し気に話しかけられると、ついつい心を許してしまいます。しかし、観光地で相手から声をかけて来る、それもやたらに親しくしてくるのは、用心したほうがいいです。

 

例えば、逆に道を聞くなど、こちらから話しかけた時の人は、ほとんどいい人に出会えるはずです。ただ、タイ人は今でも英語が苦手なのと、恥ずかしさとで、そそくさとその場から立ち去ろうとするでしょう。

 

初めてタイを旅した時も、そんな事が何度となくありました。つまり、相手から近寄って来るケースでは、用心する必要がある(詐欺師の可能性がある)ということです。

 

逆にこちらから声をかけた場合、私などはバスの行き先が分からずに、尋ねた人がたまたま同じ方面という事もあってか、料金まで支払ってくれた、なんて事もありました。もちろん、たまたま悪い人に声をかける事もなきにしも非ずですが。

 

タイ企業は日本企業の決断の遅さに不満

これは海外でのビジネスにも応用できると思っています。こちらが探し求めて見つけた会社などは、割と最初から信用できるところが多いのに対して、ネットや飛び込みでセールスに来る企業は、どうも胡散臭いところが多い。こういう傾向は、私のタイでのビジネス体験でも実感しています。

 

分かっているつもりでも、つい話に乗せられて、という事は、日本でもよくあること。まして勝手も言葉も違う海 外では、常に慎重さが求められます。

 

しかし、日本企業に対して、慎重なの は分かるが、決断に時間がかかり過ぎて困る、というタイ企業は少なくありませ ん。今の時代、ある程度のスピードも求められています。肝心なのは、どこに注 意をすればいいのか、を心がける事ではないでしょうか。要点を捉えることができれば、自ずとスピードも上がって来るでしょう。

 

第1回目という事で、私とタイの馴れ初めから始めましたが、こんな調子で私 のタイでの仕事との関わりの中から、学んだ事、教えられた事を書き綴ってまいりたいと思っています。お役に立てる内 容かどうか、心もとない限りですが、暇つぶしと思ってお読みいただければ幸いです。

 

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そむちゃい吉田

フリーライター

在タイ17 年目。過去にタイで起業した事もあるが失敗。現在、某日系企業のマネージャーを務めながら、通訳・翻訳もこなし、フリーライターとして取材に歩く日々を送っている。主な著作に、『大人のタイ 極楽ガイド』『大人のイラスト会話タイ語 トラベル』(いずれも有楽出版)がある。現在、BizAiA! にて、タイのニュース記事やコラムを執筆する他、タイの歌謡曲情報サイトにも寄稿中。

 

 

 

 

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